ユニコーン企業のひみつを読んだ
エンタープライズではない、かといってスタートアップというほど小さくも若くもない、そんな自分の環境に合った話だった。
内容
- 抽象度が高めの目標(ミッション)と権限を与えた小規模なチーム(スクワッド)を作り、信頼する。
- トライブなどの仕組みでスケールさせる。
大まかに言うとこんなところなんだけど、まず、それらの話の前にある、プロダクトとプロジェクトの比較、スタートアップとエンタープライズの比較が面白くて引き込まれた。プロダクトを作っている人にはそう思ってもらえそう。後半の「信頼してないの?」で出てくる例なんかも笑いを誘ってくる。
スクワッドの人数は8人以下(Two-Pizza Teams か?)と書いてあるのを見たときに、自律的なチームの人数としてはちょっと少なくないか?と思った。しかし読み進めていくと、データサイエンティストや、生産性改善など、スクワッドに含まれない役割もあるとのこと。ミッションに集中して自律するには、自己完結するより、一部の機能は外に出して人数を絞るのもありだなと思った。
10章のコラムでは「米海軍で屈指の潜水艦長による「最強組織」の作り方」と「モチベーション 3.0」が出てくる。前者は全然知らなくて、後者は動画で見ただけだから、どちらも読んでおきたいと思った。
今の環境と比べて
スクワッドとも言えそうな規模のチームがあって、それを横断するチャプターのようなものがある。フロントエンドとかサーバとか。そして、それとは別に任意参加のギルドのようなものもある。トライブが必要なほどの規模ではない。
だから、ここで書かれている構成はイメージしやすかったし、出てくる疑問、例えば「エンジニアのレポートラインは、スクワッドのマネージャーなのか、チャプターの誰かなのか」といった疑問も同じように感じていた。
自分がどうしているかというと、必要に応じてスクワッドのマネージャーとチャプターリードとの間で問題を共有するから、レポートラインはどちらでもいいよとしている。やりたい事の方向性はスクワッドで、実装はチャプターでといった割り振りがいいんじゃないか。
ミッションもあるし、権限もそれなりに与えられているので、あとは自律性を高めていくだけかな、と思っている。